「夏にたくさん日焼けをしてしまったので、もう遅いのでは」というご相談を、9月に入ってから多くいただきます。結論からお伝えすると、遅くはありません。むしろ紫外線量が落ち着いてくる秋は、レーザー治療や肌質改善の治療を始めるのに適した季節と考えられています。この記事では、なぜ秋が適しているのか、どのような治療が秋スタートに向くのか、年末から逆算したスケジュールの目安までご説明します。
なぜ秋がレーザー治療に適しているのか
レーザーなど肌に刺激を加える治療の後は、肌が一時的にデリケートな状態になります。この時期に強い紫外線を浴びると、炎症後色素沈着(施術後にシミのような色味が残ること)のリスクが高くなるため、当院では真夏の強い照射治療は慎重にご案内してきました。
秋になると紫外線量が下がり、施術後の肌を遮光で守りやすくなります。つまり、夏に控えていた治療をより安全性に配慮して始めやすい時期が秋です。
夏の日焼けダメージについて
夏の紫外線の影響は、いま見えているシミやくすみだけとは限りません。肌の中には、時間をおいて表面化してくる色素が潜んでいることもあります。表面に見えているものだけに対処するより、診察で肌全体の状態を確認し、治療の優先順位と計画を立ててから始めることをおすすめしています。
秋スタートに向く治療の例
- ピコトーニング——低出力のレーザーを複数回重ねて、くすみや色ムラにアプローチする治療です。回数を重ねる設計のため、秋に始めると年末頃にひとつの区切りを迎えやすくなります。詳しくはピコトーニングの解説記事もご覧ください。
- 肌育注射(スキンブースター)——針を使う治療のため、施術後の紫外線対策がしやすい秋は始めやすい時期です。肌のハリ・キメの土台づくりを目的とします。詳しくは肌育注射の解説記事へ。
- エレクトロポレーション——針を使わず、電気の力で美容成分を肌の奥へ届ける施術です。ダウンタイムがほとんどないため、レーザー治療後のデリケートな肌のケアや、トーニングとの組み合わせに向いています。うるおい・キメを整えることを目的とします。
いずれも「1回で劇的に変える」のではなく「複数回重ねて整えていく」タイプの治療です。そのため、始める時期が仕上がりの時期に直結します。
年末から逆算したスケジュールの目安
回数を重ねる治療は、2〜4週間の間隔をあけて3回前後がひとつの目安です。年末年始や成人式などのイベントに向けて整えたい場合、逆算すると10月頃までの開始がひとつのリミットになります。12月に集中して詰め込むより、9月・10月に始めて計画的に重ねるほうが、無理のないスケジュールになります。
よくある質問
Q. 日焼けした直後でもレーザーを受けられますか?
A. 日焼け直後の炎症が残っている肌への照射はおすすめしていません。肌の状態を診察で確認し、落ち着いてからの開始をご案内します。まずは保湿と遮光で肌を整えることが先決です。
Q. 秋に始めたら、冬の間も続けたほうがいいですか?
A. 回数を重ねる治療は、設定した回数・間隔を守って続けるほうが計画どおりの経過をたどりやすくなります。途中の肌の状態を診ながら、続け方は診察でご相談ください。
Q. どの治療が自分に合うか分かりません。
A. お悩み(シミ・くすみ・毛穴・ハリなど)と肌の状態によって適した治療は異なります。カウンセリングは無料ですので、診察のうえでご提案します。必要のない治療はおすすめしません。
まとめ
夏に日焼けをしてしまった方こそ、紫外線が落ち着く秋はリカバリーを始めるのに適した時期です。回数を重ねる治療は始める時期が仕上がりを左右するため、イベントから逆算した計画づくりをおすすめします。ご自身の肌に合う治療と進め方は、診察で率直にご案内します。
※効果の出方やダウンタイムには個人差があります。本記事には院長個人の見解が含まれます。治療の適応・スケジュールは診察のうえでご説明します。
