「ピコトーニングに通っているのに、思ったほどシミやくすみが変わらない」——そうしたご相談は少なくありません。効果が出にくい理由は、大きく「クリニック側の要因」と「患者さま側の生活習慣」に分けられます。この記事では、その両方を院長の今井が正直に解説します。
結論:まず「治療の中身」と「生活習慣」を確認しましょう
先に結論です。ピコトーニングで効果が出にくいとき、まず見直したいのは実際に受けている治療の中身(1回に当てるショット数・周回数・出力)と、日焼け・喫煙・摩擦といった生活習慣です。ここが整うだけで、方向性が変わることは少なくありません。
クリニック側の要因:同じ「ピコトーニング」でも中身は異なります
意外に知られていないのですが、「ピコトーニング」という名前が同じでも、中身はクリニックによって大きく異なります。
- 1回に当てる量(ショット数・周回数)——100ショットで終わる場合と1000ショット照射する場合、また1回の施術で顔全体を1周だけ当てる場合と3周重ねて当てる場合とでは、浴びせる光の量が大きく違います。それでも、どちらも「ピコトーニング1回」と表記されます。
- 通う頻度・回数の設計——短い間隔で重ねるのか、間をあけて行うのかでも、経過は変わります。名前だけでは中身は分かりません。
- 出力の設定——弱すぎれば効きにくく、強すぎ・高頻度はまれに色素が抜けてまだらになることもあります。肌の反応を見た調整が必要です。
「同じ施術のはずなのに効かない」と感じるとき、名前ではなく中身(ショット数・周回数・出力)を確認することが第一歩です。
「続けないと効果が出ない」という説明について
「続けて通わないと効果は出ません」と説明されることがあります。回数を重ねて少しずつ良くしていく面は確かにあります。一方で、しっかりした出力とショット数で照射すれば、1回でも変化を感じる方は珍しくありません。「1回ではまったく効果がない」というわけではない、というのが院長の考えです。
もちろん効果には個人差があり、1回で完成する治療ではありません。ただ、最初から多数回の契約を急がされる場合は、その説明内容をよく確認されることをおすすめします。
患者さま側の要因:生活習慣で差がつきます
中身のしっかりした治療を受けても、日常の生活習慣が崩れていると効果は追いつきにくくなります。とくに影響が大きいのが次の3つです。
- 日焼け(紫外線)——シミや肝斑の色素を作り続ける大きな要因です。トーニングで薄くしても、新しい色素が供給され続ければ追いつきにくくなります。通勤や洗濯物干し、車の運転など「焼いた覚えのない」日常の紫外線も積み重なり、曇りの日や窓ガラス越しでも届きます。日焼け止めは朝塗って終わりにせず日中の塗り直しを、あわせて日傘・帽子も。日焼け止めは治療の土台と考えてください。
- 喫煙——たばこは肌の血流やターンオーバー(生まれ変わり)に影響すると言われ、治療の効きや回復にも関わります。施術後の赤みが長引く、くすみが抜けにくいといった形で表れることがあります。美白に関わるビタミンCも消費されやすいとされます。まずは本数を減らすだけでも違いがあります。
- 摩擦——こする刺激そのものが色素沈着の原因になり、とくに肝斑は摩擦で悪化しやすいとされています。洗顔でこすりすぎる、クレンジングを長く続ける、タオルでこする、アイメイクを強く落とす、といった習慣が影響します。洗顔は泡でやさしく、タオルは押さえるだけにし、マスクや眼鏡の当たり・頬杖の癖も見直しましょう。
治療はこうした土台があって初めて活きます。生活を整えるだけで手ごたえが変わる方もいます。
それでも変わらないときは、診断を見直す
中身も生活習慣も問題ないのに変化がないときは、そもそものシミの種類が合っていないことがあります。輪郭のはっきりした濃いシミ(老人性色素斑)やそばかすは、トーニングだけでは反応しにくいことがあり、狙って照射する方法など別の手を組み合わせます。ピコレーザー全体の仕組みはピコレーザーとは?シミ治療の仕組み・回数・ダウンタイムで解説しています。
よくある質問
Q. 1回だけでは効果はありませんか?
A. しっかりした出力・ショット数で照射すれば、1回でも変化を感じる方はいます。ただし個人差があり、1回で完成する治療ではありません。
Q. 「同じピコトーニング」なのに、クリニックで結果が違うのはなぜ?
A. ショット数・照射の周回数・出力・通う回数といった「中身」が異なるためです。名前が同じでも治療内容は一律ではありません。
Q. 生活面で気をつけることは?
A. 日焼け対策がもっとも大切です。あわせて、こすらないこと、喫煙を控えることも効果に関わります。
Q. 効果が出ないので、もっと強い治療に変えるべき?
A. まずは中身・生活習慣・診断の見直しをおすすめします。闇雲に強い治療へ移ると、肝斑では悪化する場合もあります。
まとめ
ピコトーニングで効果が出にくいときは、治療をあきらめる前に「中身」と「生活習慣」を確認してみてください。同じ名前でも1回あたりのショット数や周回数は一律ではなく、日焼けや喫煙などの生活要因も結果を左右します。今の通い方で問題なければ、そのようにお伝えします。迷ったときは、相談だけでも大丈夫です。
※本記事には院長個人の見解が含まれます。自由診療(保険適用外)です。効果・ダウンタイム・副作用の感じ方には個人差があります。実際の治療は診察のうえでご説明します。
