「脂肪溶解注射を何回も受けたのに変わらなかった」「効果ないって本当?」というご相談をいただくことがあります。結論からお伝えすると、脂肪溶解注射は製剤に含まれる成分によって効き方が大きく異なる治療です。この記事では、効果を感じにくいケースが生まれる理由、鍵となる成分「デオキシコール酸」の働き、当院が採用しているFatX Core(ファットエックスコア)の特徴と料金(1cc 4,400円税込)について、医師の立場からご説明します。

脂肪溶解注射が「効果ない」と言われる理由

「脂肪溶解注射」という名前は同じでも、使われる薬剤の成分・濃度はさまざまです。植物由来成分などを中心としたマイルドな設計の製剤は、腫れにくい反面、変化も控えめになりやすい傾向があります。溶かす力の弱い薬剤を少量ずつ繰り返した結果、「回数を重ねたのに変わらない」と感じるケースが典型です。価格だけで選ばず、成分を確認することが大切です。

鍵になる成分——デオキシコール酸とは

デオキシコール酸は、もともと体内にある胆汁酸の一種で、脂肪細胞の膜を壊して溶かす働きがあります。米国では、この成分を用いた顎下の脂肪を減らす注射剤が医薬品として承認されており、脂肪溶解の中心的な成分として知られています。溶けて排出された脂肪細胞は数そのものが減るため、サイズが戻りやすい脂肪と違い、減らした分は元に戻りにくいと考えられています。

FatX Core(ファットエックスコア)の特徴

料金と回数の目安

当院のFatX Coreは1cc 4,400円(税込)です。使用量は部位と脂肪のつき方により異なり、診察のうえでご提案します。施術は2〜4週間の間隔をあけて3〜5回がひとつの目安で、1回で劇的に変わる治療ではありません。料金の詳細は脂肪溶解注射のメニューページをご覧ください。

リスク・未承認医薬品についての注意

しっかり効かせる設計のぶん、施術後数日は腫れ・痛み・内出血・熱感が出ることがあります。まれにしこりが生じる可能性もあります。大切な予定の直前の施術はお控えください。

FatX Coreは国内未承認の医薬品です。医師の責任のもと輸入し、自由診療として使用しています。同成分(デオキシコール酸)の注射剤は米国で承認されていますが、国内承認品ではない旨・起こりうるリスクを施術前に必ずご説明します。

よくある質問

Q. 脂肪溶解注射は本当に効果がありますか?
A. 成分と使用量が適切であれば、脂肪細胞の数に働きかける治療です。ただし効果の出方には個人差があり、1回で大きく変わる治療ではありません。脂肪ではなくたるみが主なお悩みの場合は、他の治療をご提案することもあります。

Q. 脂肪を溶かすと、皮膚がたるみませんか?
A. FatX Coreは注入部位の組織が引き締まる方向の反応(線維化)が起こるとされ、たるみ予防につながる引き締まりが期待される設計です。たるみの状態によってはハイフなど他の治療との組み合わせをご提案します。

Q. カベリンとFatX Coreはどう違いますか?
A. 当院ではどちらも取り扱っています。カベリン(1cc 1,900円税込)は1ccあたりの価格を抑えられますが、同程度の変化を目指すと使用量がおよそ倍必要になり、注入量が増えるぶん術後の腫れも強く出やすいと考えています。必要な総量と腫れのバランスから、当院ではFatX Coreを主力としています。どちらが適しているかは診察でご提案します。

Q. 顎下の脂肪には何ccくらい必要ですか?
A. 脂肪のつき方により必要量は異なります。カウンセリング(無料)で拝見し、必要量と総額の目安を施術前にご提示します。必要のない量はおすすめしません。

まとめ

脂肪溶解注射は「効かない」のではなく、成分で効き方が変わる治療です。選ぶときはメニュー名や価格だけでなく、デオキシコール酸などの成分を確認してください。新宿で脂肪溶解注射・顎下やフェイスラインの脂肪をご検討の方は、カウンセリングで適応の診断からご相談ください。

※効果の出方・腫れの程度には個人差があります。本記事には院長個人の見解が含まれます。適応・使用量は診察のうえでご説明します。