ヒアルロン酸注入は、ほうれい線や唇、涙袋などにヒアルロン酸製剤を注入し、へこみを持ち上げたりボリュームを補ったりする治療です。適切に行えば満足度の高い治療とされる一方、施術者の技術や解剖の知識によって結果が変わりやすい治療でもあります。この記事では、基礎知識から持続期間の目安、知っておいていただきたいリスクまで、私・院長の今井が正直にお伝えします。
ヒアルロン酸注入とは? もともと体内にある成分です
ヒアルロン酸は、皮膚や関節など、私たちの体にもともと存在する成分です。水分を保持する働きがあり、美容医療ではこれを医療用に製剤化したものを使用します。
狙った場所に注入することで、次のような目的に使われます。
- ほうれい線・マリオネットラインをふっくらさせる
- 唇のボリュームを補う
- 涙袋を形づくる
- こめかみや頬のこけを補う
持続期間はどのくらい? 部位と体質で変わります
「半年で消えるんですよね?」とよく聞かれますが、半分正解で半分は誤解です。持続期間は、製剤の種類・注入部位・体質によって変わります。一般的な目安は次のとおりです。
- 唇:6〜9ヶ月程度
- ほうれい線:9ヶ月〜1年半程度
- 頬・こめかみ:1〜2年程度
- 涙袋:6ヶ月〜1年程度
あくまで目安であり、同じ部位でも人によって差があります。代謝の早い方は短く、ゆっくりな方は長く持つ傾向があるとされています。
知っておいていただきたいリスク・副作用
ここが最も大切な部分なので、逃げずに書きます。
比較的起こりやすいもの
- 内出血:針が細い血管に触れると青あざのように出ることがあります。多くは1〜2週間程度で目立たなくなりますが、大切な予定の直前は避けるのが無難です
- 腫れ・むくみ:特に唇は腫れやすく、注入後2〜3日はふくらみが強く感じられることがあります
まれですが重大なもの——血管塞栓
頻度は高くありませんが、ヒアルロン酸が血管内に入ると、皮膚の血流障害や、ごくまれに目に重大な影響が及んだという報告があります。これを避けるには、血管の走行に関する解剖の知識と技術が欠かせません。価格だけでクリニックを選んでほしくないと私が考える理由は、この一点にあります。
「溶かせるから安心」は半分だけ本当です
ヒアルロン酸は、ヒアルロニダーゼという溶解剤で溶かすことができます。ただし、溶かしすぎてボリュームが不足したり、まれにアレルギー反応が出たりする可能性もあります。「いつでも簡単にリセットできる」と軽く考えるのは避けたほうがよい、というのが私の考えです。
カウンセリングで確認したい3つのこと
- 使用するヒアルロン酸の製品名を教えてもらえるか
- 万が一に備えて溶解剤を院内に常備しているか
- 施術する医師の経験
当院の考え方:少なめから、様子を見ながら
当院では「入れたことが分かる仕上がり」ではなく、「言われなければ気づかれない自然な変化」を目指しています。特に初めての方には少なめの量から始め、経過を見ながら調整します。一度に多く入れると後からの調整が難しくなるため、急がないほうが結果的にきれいに落ち着くことが多いと感じています。まずは診察で、なりたいイメージをお聞かせください。
※自由診療(保険適用外)です。効果・ダウンタイムには個人差があります。施術のリスク・副作用については診察時にご説明します。
