結論:医療脱毛のレーザーには「蓄熱式」と「熱破壊式」の2つの照射方式があります。細い産毛には一般に蓄熱式が反応しやすいとされますが、曲面の多いお顔では、蓄熱式は照射のムラ(打ち漏れ)が起きやすいという事情もあります。そこで当院では、特にご希望がなければ顔は熱破壊式で対応し、蓄熱式をご希望の方にはそちらもご案内しています。最終的な方式は、カウンセリングで一緒に決めていきます。ここでは両者の違いを、院長の今井が解説します。
医療脱毛には2つの照射方式があります
医療脱毛は、レーザーの熱で発毛にかかわる組織にアプローチする施術です。その「熱の当て方」に、大きく2つのタイプがあります。
蓄熱式(ちくねつしき)
低い出力のレーザーを連続で照射し、じんわりと熱を蓄えていく方式です。発毛の司令塔とされる「バルジ領域」をターゲットにすると言われています。刺激がマイルドで、痛みに配慮しやすいのが特徴です。当院では国内薬事承認機「メディオスターモノリス」を使用しています。
熱破壊式(ねつはかいしき)
高い出力のレーザーを一発ずつ照射し、毛根(毛乳頭・毛母細胞)にしっかり熱を届ける方式です。黒い色(メラニン)に強く反応するため、太くしっかりした毛に力を発揮しやすいとされています。
どちらが優れている、という話ではありません。「毛の状態に合う方式を選べるか」が大切です。
顔の産毛は、どちらの方式で対応する?
顔の産毛は細く、一般的には蓄熱式のほうが反応しやすいと言われています。
ただ、実際にお顔へ照射してみると、もう一つの事情があります。頬・小鼻・フェイスラインなど、お顔は曲面が多く、蓄熱式だと照射のムラ(打ち漏れ)が起こりやすいのです。
そこで当院では、特にご希望がなければ、顔は熱破壊式で対応しています。狙った部分にしっかり熱を届けやすく、打ち漏れを抑えやすいと考えているためです。
一方で、蓄熱式をご希望の方には、蓄熱式でのご案内もしています。痛みへの不安や肌の状態など、ご事情はさまざまです。お申し出やご希望に合わせて相談しますので、どちらが良いかは、ぜひカウンセリングで一緒に決めさせてください。
当院の「使い分け」の考え方
私は、方式を最初から一つに決めてしまうより、部位や毛質、そしてご希望に合わせて選ぶほうが自然だと考えています。
- からだ(太い毛・広い範囲)→ 痛みに配慮した蓄熱式を中心に
- 顔(産毛)→ ご希望がなければ熱破壊式で。蓄熱式のご希望にも対応します
- 毛質・肌の状態によっては、同じ部位でも調整します
大切なのは、機器の名前よりも「今日のあなたの肌と毛、そしてご希望に合わせて選べるか」です。医師の管理のもとで調整できるのは、医療機関ならではの部分だと思います。
痛み・ダウンタイムの違い
感じ方には個人差がありますが、一般的な傾向は次のとおりです。
- 蓄熱式:じんわり温かく感じる方が多い方式です
- 熱破壊式:ゴムではじかれるような刺激を感じることがあります(出力調整や冷却で和らげます)
いずれの方式でも、施術後は赤みや軽いほてりが出ることがあります。当日は日焼けや激しい運動・サウナを控え、保湿をしっかり行ってください。
よくあるご質問
Q. 顔の産毛も脱毛できますか? 方式は選べますか?
A. はい、対応しています。細い産毛には一般に蓄熱式が反応しやすいとされますが、お顔は曲面が多く蓄熱式は照射ムラが出やすいため、当院ではご希望がなければ熱破壊式で対応しています。蓄熱式をご希望の方には、そちらでのご案内もしています。どちらの方式にするかは、カウンセリングで一緒に決めましょう(感じ方・効果には個人差があります)。
Q. 痛みはありますか?
A. 方式や部位によります。蓄熱式はじんわり温かい程度に感じる方が多く、熱破壊式は刺激を感じることがあります。出力の調整や冷却で和らげますので、不安な方はお申し出ください(感じ方には個人差があります)。
Q. 何回くらい必要ですか?
A. 部位や毛質によって異なります。毛には生え変わりの周期があるため、複数回に分けて行うのが一般的です。目安は診察でご説明します。
まとめ:方式は「毛とご希望に合わせて選ぶ」もの
蓄熱式と熱破壊式は、優劣ではなく「向き・不向き」です。お顔は曲面が多く蓄熱式だと打ち漏れが起きやすいため、当院ではご希望がなければ熱破壊式で対応し、蓄熱式のご希望にも応じています。どちらが良いかは、まずカウンセリングで肌と毛の状態を診せていただき、ご希望と合わせて一緒に決めましょう。
※自由診療(保険適用外)です。効果・痛みの感じ方・ダウンタイムには個人差があります。施術のリスク・副作用については診察時にご説明します。
